エクストラロード規格タイヤ

エクストラロード規格タイヤとは

エクストラロード規格タイヤとは、ヨーロッパのタイヤ規格(ETRTO)で規定されているタイヤであり、タイヤの大きさを変えずに負荷能力を高める為に、スタンダード規格より高い空気圧に設定できる、内部構造を強化したタイヤ規格です。
エクストラロード規格タイヤの他にリインフォースド規格がございますが、名称が違うだけで同じ意味です。

※スタンダード規格とは、日本のJATMA規格やヨーロッパのETRTOスタンダード規格の事です。

それでは具体的に何が違うのか?それは同サイズでロードインデックスが違うのです。
ロードインデックスとは、タイヤ規格で定められているタイヤが負荷できる最大負荷能力を示す数値です。簡単に言うと、1本のタイヤで最大何kgまで支える事ができるかということです。
 表示としては、下のタイヤサイズ表示の「87」がロードインデックスになります。

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 例えば、「215/45R17」のタイヤの場合、スタンダード規格ではロードインデックスが「87」になりますが、エクストラロードのタイヤでは同サイズで「91」になります。

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 上表をご覧頂くと、スタンダード規格は空気圧が240kPaで545kgが最大に対し、エクストラロード規格は空気圧が290kPaで615kgが最大になっています。その差70kg!スタンダード規格は240kPa以上空気圧を上げても負荷能力は上がりません。これがエクストラロードのすごい所なのです。
 ただ気を付けて頂きたいのは、240kPaまでの負荷能力を比較してみて下さい。このタイヤサイズだと240kPaまではスタンダード規格の方が負荷能力が高いのです!その為、このタイヤサイズでスタンダード規格タイヤでの基準空気圧が230kPaの車にエクストラロード規格タイヤを装着した場合、負荷能力が530kgになる240kPaに調整しなければなりません。同じ230kPaにしてしまうと、負荷能力が510kgと20kgも低下してしまい、十分な負荷能力が得られません。(但し全てのサイズで違う訳ではありません。同じ空気圧で同じ負荷能力を発揮する場合もあります。)



エクストラロード規格タイヤのメリット

さて、ここまでの説明でエクストラロードタイヤが負荷能力が高いという事はご理解頂けたと思いますが、この負荷能力の高さが何で活かされるのか?それはホイールのインチアップです。
例えば「195/65R15」のタイヤから、「215/45R17」へインチアップをした場合、下表の負荷能力になります。

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この場合で空気圧の基準値が210kPaの車であると、「195/65R15」のタイヤの負荷能力は570kgであり、インチアップ後のスタンダード規格の「215/45R17」のタイヤでは240kPaの最大負荷能力にしても負荷能力が足らず、使用する事が出来ません。しかし、エクストラロード規格のタイヤを使用すると、270kPaの空気圧を充填する事により、負荷能力をクリアすることが出来ます。これでタイヤサイズも負荷能力も問題無い為、安心してお乗り頂く事ができますね!

いかがですか?これがエクストラロード規格タイヤです。今後のタイヤ選択に役立てて頂ければと思います。タイヤには色々な種類がございますので、今回説明させて頂いたエクストラロード以外のタイヤでも、何かお困りの事がございましたら、是非、当社の近隣のお店に御相談下さい!タイヤの空気圧調整だけでも大歓迎ですよ!スタッフ一同、お待ちしております!