アイサイト搭載車の注意点

「ぶつからないクルマ?」「ついていくクルマ?」として大変好評を得ているアイサイト。安心、安全なドライブに貢献しておりますが、車両の状態、使用状況によっては正常に作動しなかったり、機能を一時停止する場合があります。今回はアイサイト搭載車取扱いの注意点についてご説明いたします。

① サスペンションの改造

車高が変化することにより、カメラが認識する画像の左右バランスが崩れて正確な距離が把握できなくなる場合があり、最適なブレーキ制御が損なわれる可能性があります。
サスペンションの改造以外にも「タイヤの空気圧が適正でない」「スペアタイヤを装着している」「指定サイズ以外のタイヤを装着している」「重い荷物を積んでいる」等、車の姿勢が大きく変化している場合、同じ状況になる可能性があります。


② ガラスコーティング剤

フロントガラスに撥水加工をしないで下さい。撥水加工を行うと、雨粒が小さな水滴になりガラスの上に残ったり転がって動いたりするため、物体を正しく検出できなくなります。 又、撥水加工が劣化して剥がれてくるとギラツキが発生し、夜間や逆光時の認識に影響をおよぼします。
※ver3、純正撥水は除く


③ ワイパーの拭き残しやガラスの汚れ

service_img1212_01 ワイパーのゴムが劣化し、ワイパーの掃けが悪かったり、フロントガラスに曇りや雪、汚れ、霜、土埃等が付着しステレオカメラの視界を遮っているときは認識しづらくなり一時停止状態になる場合があります。フロントガラスは常に綺麗にしておき、掃けの悪くなったワイパーのゴムは交換して下さい。



④ ワイドルームミラー

service_img1212_02 スバル純正以外のルームミラー(ワイドタイプミラーなど)を装着しないで下さい。ステレオカメラの視野に影響し、システムが正常に作動しない場合があります。



⑤ カメラレンズ部の指紋や汚れ

ステレオカメラのレンズ部には絶対にさわらないで下さい。レンズに指紋が付着すると外部からの光が乱反射して、夜間に前方から強い光を受けた場合(対向車)に、先行車を認識し難くなるなどの悪影響が出る場合があります。


⑥ フロントガラス禁止エリアへの取り付け物

service_img1212_03 フロントガラスの禁止エリア(黄色線内)にアフターパーツの貼り付けや設置をしないで下さい。ステレオカメラの視野に影響し、機能が正常に作動しない可能性があります。ルームミラー上部のセラミックエリア(黒い網になっている部分)には、ETCのアンテナ等の設置が可能です。



⑦ ダッシュボード禁止エリアへの取り付け物

service_img1212_04 ダッシュボード中央付近に物を置いたり、取り付け物(ナビ、ETC、レーダー等)があると写真のようにフロントガラスへの映り込みが発生し、ステレオカメラの認識に影響し、機能が正常に作動しない可能性があります。取り付け物はダッシュボードの、端の方へ設置して下さい。



⑧ 悪天候時や前方からの強い光

service_img1212_05 ステレオカメラは人の目と似た特性を持っています。運転者にとって前方が見えにくい状況ではステレオカメラも同様に認識しづらくなります。強い雨、吹雪、濃霧等や太陽光などによる逆光、ヘッドライトのハイビーム光等を受けた場合、アイサイトが一時停止状態になる場合があります。



⑨ 車内の温度

炎天下で放置した後など車内の温度が高い時、又は極寒の環境で放置した後など車内の温度が低い時、アイサイトが一時停止状態になる場合があります。カメラ温度が許容範囲内になると一時停止は解除されます。



アイサイト使用時(作動時)に誤作動や機能が一時停止となった場合、上記に当てはまる項目が無いか車両を確認してみて下さい。
アイサイトを正しく使用して機能を十分発揮して頂き、お客様が安心、安全、愉しいカーライフが送れるよう願っております。