オイルフィルター

エンジンオイルの種類や交換時期について気にされる方は多いですが、オイルフィルターはどうですか?
今回は、オイルフィルターについて簡単にお話させて頂きたいと思います。

オイルフィルターの役割

オイルフィルターは「フィルター」と言われているように、エンジンオイルを濾過するための部品です。
エンジンにはオイルポンプと呼ばれる部位があり、エンジンを始動するとオイルパンよりエンジンオイルを吸い上げて、ここでエンジンオイルをエンジンの各部へ圧送しています。
この圧送されている部品には0.03㎜と僅かな隙間の箇所もあります。
この隙間にもし異物が入ってしまうとエンジン各部にオイルを届ける事が出来なくなってしまいエンジンにダメージを与えてしまい最悪エンジンが壊れてしまいます。
エンジンオイル交換の際は十分に気をつけていますが、大気中にはホコリなど舞っていますので新しいオイルと一緒に異物が混入してしまった場合にこの様に僅かな隙間に異物が流れてしまわない様にオイルフィルターが備え付けられています。
イメージ
オイルフィルターの交換

外からゴミが入らなければフィルターは要らないの?

エンジンはガソリンと空気を混合した気体を吸入・圧縮・燃焼・排気と4つの工程を行って動力を得ています。これを4サイクルエンジンと呼びます。
ガソリンを燃焼させる事によって若干のカーボン(すす)が生成されます。
ここで生成されたカーボンは、排気工程によって排気ガスと共にエンジンから排出されますが、排気ガスと共に排出されきれなかったカーボンが、少しずつ燃焼室に溜まっていきます。
このカーボンが除去されずにドンドン溜まってしまうとエンジンに悪影響を及ぼしてしまうので、この生成されたカーボンをエンジンオイルに溶かし込んで除去しています。
この様にして少しずつエンジンオイルが汚れていくのでこの汚れを濾過する為にフィルターは必要なのです。
少し話はそれますが、走行距離でもそうですが、待ち合わせなどでエンジンを掛けている間も少しずつカーボンが生成されてエンジンオイルにカーボンを溶かし込んでいます。
ですから、タクシーやハイヤーの様に待機時間にエンジンを掛けている車両などは走行距離が少なくてもエンジンオイルが早く汚れていくのでオイルフィルターの必然的に早く汚れていきます。

オイルフィルターの交換時期ってどれ位?

エンジンオイルと密接に関係している部品ですのでオイル交換と同時期にされている方がほとんどかと思われます。
メーカー推奨では通常の使用であれば10000㎞毎になっています。
シビアコンコンディションと呼ばれる使用状況によって厳しい使用状況の場合は、通常使用での半分である5000㎞となっています。

簡単な説明になってしまいましたが、今回のワンポイントアドバイスでオイルフィルターを交換する重要性を知っていただけたら幸いです。
不明な点やもっと色々聞きたい方はお気軽に各スタッフに声を掛けて下さい。