サービスワンポイントアドバイス

発炎筒の用途と使い方について

今回は、緊急時に使用する発炎筒についてご紹介いたします。

発炎筒の用途

発炎筒(はつえんとう)は、おもに自動車に装備され、使用時に鮮やかな赤い炎を上げる筒状の道具です。緊急時等に本線車道や路肩に停車した場合において、後続車に対し前方に危険・障害物があることを知らせるために用いられ、使用すると鮮やかな光を放つ炎が上がり、後続車からの被視認性を高めるためのものです。
しばしば「発煙筒」と誤解されますが、発炎筒が生ずる煙はわずかであり、そもそも煙によって遠方からの視認性を高める発煙筒とは使用目的が異なります。

自動車用発炎筒について

日本において、自動車の保安基準である道路運送車両法によって、自動車には発炎筒の装備が義務化されており、確実な性能を維持するため、有効期限が4年と定められています。
設置されている箇所は、主に助手席足元となっております。
車種によっては場所が違うために詳しくはお車の取扱説明書をご確認ください。

(例)助手席足元に設置してある場合 (例)助手席足元に設置してある場合

一般的な性能としては、
●燃焼時間:5分以上 ●炎色:赤色炎 ●光度160カンデラ以上
のものが国内で販売されている標準的な発炎筒の性能です。

燃焼状態 燃焼状態

いたずらに着火されますと、なかなか消えません。(水に浸けても中々消えません。これは雨天時に簡単に消えては困るものだからです。)緊急時以外の使用はお控えください。

ガラス破壊具付き発炎筒 ガラス破壊具付き発炎筒

万が一交通事故が発生し車内に閉じ込められた時や、台風やゲリラ豪雨等による冠水が発生した際、運転中に車の中に閉じ込められてしまうケースが発生する事があります。そのような緊急時にガラス破壊具付き発炎筒を使用することで、突然発生する危険な状態から身を守る事ができます。

ガラス破壊具付き発炎筒の
使用方法について

  1. ① 助手席足元より取り外す
  2. ②黒い先端のキャップは付けたまま
    側面ガラスに強く叩きつけガラスを破壊する。
  3. ③脱出する。

<ご注意事項>
※緊急脱出以外の目的で使用しないでください。
※ガラスの破片で怪我をしないよう注意してください。
※前面ガラスは構造上、ヒビは入りますが割れないので、ドアガラス等の側面ガラスを叩きつけてください。

簡単ではありますが、発炎筒の説明をさせていただきました。
安心・安全にお車を使用して頂く為に、スタッフ一同皆様のご相談、ご来店をお待ちしております。今度ともよろしくお願いいたします。