サービスワンポイントアドバイス:ATFについて

サービス・ワンポイントアドバイス
10年1月 更新号 ATFについて
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新年あけましておめでとうございます。
今年もスバル特約店では、皆様に安全なカーライフを送って頂けます様、しっかりサポートさせて頂きたいと考えておりますので、よろしくお願い致します。
今回は、ATFについてのお話をさせて頂きたいと思います。

ATFとは?

ATF=Automatic Transmission Fluid
    オートマチック トランスミッション フルード
の略で、自動変速機(AT)に使用される専用フルードです。
フルードって何??オートマオイルとは言わないの?と思われる方もいらっしゃると思います。オートマオイルと呼んでも間違いではありませんが正式にはフルードと呼びます。では、オイルとフルードの違いですが、同じ油に変わりはありません。しかし、オイルと呼ばれるものは主に潤滑が目的である為、潤滑油と呼ばれるのに対し、フルードはフルードによって力を伝えたり、油圧をかけてクラッチ等を動かしたりと、作動させる事が目的となる為、作動油と呼ばれます。目的が違う為、呼び名も変わっているのです。

どんな働きをしているの?

ATFの役割ですが、大きく分けて3つあります。

1. 動力伝達
マニュアル車はクラッチペダルをゆっくり離す事でエンジンの力をミッションに伝えますが、オートマ車にはクラッチペダルがありません。その為、トルクコンバータと呼ばれる所でフルードを媒体として力をミッション側へ伝えています。つまり、マニュアル車のクラッチの代わりをATFが担っているのです。

2. 油圧作動油
コントロールバルブと呼ばれる複雑な回路を切り替える為にATFの油圧を用いてコントロールしています。回路が切り替わる事により、走行状況に見合ったギヤに自動で変わります。

3. 潤滑・冷却作用
AT内部には様々なギヤやクラッチ、ベアリングが使用されていますので、潤滑や冷却も大切な役割になります。

ATFの図

ATFの交換は必要なの?

エンジンオイルの交換時期を気にされている方は多いと思いますが、ATFの交換時期を気にされている方は意外に少ないのではないでしょうか。
上記のようにATFに求められる仕事は多い為、ATFには様々な添加剤が入っています。添加剤によって様々な仕事が可能な訳ですが、実は添加剤が熱に弱いのです。当然ながら走行すればATFはかき混ぜられたり、油圧が上がったり、高速走行や坂道などで負担がかかったりするとATFの温度が100℃くらいまで上昇します。また、年数が経過し酸化したり、クラッチの摩耗粉やギヤの摩耗粉なども混ざり徐々に劣化していきます。
劣化が進むと、自覚症状が現れ、動力伝達が悪くなり燃費低下・出足や加速が鈍くなったり、油圧作用が悪くなり変速時のショックが起きたり、摩耗粉がATF内に多くなるとフィルターでは除去しきれなくなり、コントロールバルブの回路切り替えの邪魔をして、変速しなくなったり、エンジンが止まったりする原因にもなりかねません。そんな最悪の事態を避ける為にも定期的な交換が必要になってきます。
走行状況によりATFの劣化具合にも違いがありますが、メーカーで推奨している交換時期は40,000km毎です。定期的な点検や交換をして頂ければトランスミッションも長持ちしますので、定期的な点検・交換をお勧め致します。

ATFの確認方法は?

エンジンオイル同様、ATFにもレベルゲージがあります。しかし、エンジンオイルと違い、ATFは温度が上がると膨張する為、量が変化します。
その為、ATF温度によりレベルゲージのCOLDで測定するのか、HOTで測定するのか分かれてきます。(基本的にはHOT時で確認致します。)

・ATF温度が40〜60℃(目安はエンジンが手で触れるくらいの温度)の時は、レベルゲージのCOLDで確認します。⇒写真参照

・ATF温度が60〜80℃(目安は5〜10km程走行した後)の時はレベルゲージのHOTで確認します。⇒写真参照


いずれの場合も、アイドリング状態で一度、全レンジにシフト(P→R→N→D→3→2→1)して頂き、最後にまたPレンジに戻し、アイドリングのままでATF油量を測定します。
ATF油量は非常に重要で、少なすぎるとAT内部のオイルポンプからエアが混入しクラッチ類が滑る原因となったり、ギヤの潤滑不足の原因になったりします。また、ATF量が多すぎる場合には、ブリーザーからあふれ出したりするなど、二次不具合が発生致しますので、しっかりとした油量管理が必要になります。

ATの場所の図 ATFレベルゲージ拡大図

ATFの色

新しいATFは綺麗な赤色をしています。しかし、熱による酸化やクラッチ・ギヤの摩耗粉の混入等で徐々に劣化し、だんだんと黒く変化していきます。(写真を参照して下さい。)
ATFの色
3万km走行すると、写真のように黒く濁り、ギヤやクラッチの摩耗粉も見る事が出来ます。この様な状態になると交換時期です。また、私どもスバル特約店では、定期点検時・車検時にATF油量と劣化具合を点検させて頂いております。さらに、お車の走行状態や使用状態を加味し、ATFの交換が必要と判断しましたら、交換をお勧めしております。



今回はATFのお話をさせて頂きましたが、お車に関する事で疑問等がございましたら、お気軽にスタッフまでご相談下さいませ。
お客さま方には、お車をいつまでも安全に、そして安心してお使い頂けます様サポートさせて頂きたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願い致します。

国分寺店 チーフメカニック 石井

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