サービスワンポイントアドバイス:意外と知らないワイパーのお話

サービス・ワンポイントアドバイス
09年6月 更新号 意外と知らないワイパーのお話
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ワイパーの役割は雨や雪の時の視界確保という事は皆さんもご存知の通り。

しかし、日頃のメンテナンス(昨年6月のアドバイスを見てくださいね!)や交換作業の中にちょっとしたポイントがあるのをご存知でしょうか?

そんな訳で今回は意外と知られていないポイントを紹介したいと思います。

その1 ラバー交換は差し替えるだけでOK!?

皆さんの中にもワイパーラバーの交換位なら自分でやってしまうという方は多いのではないでしょうか? とても簡単にできてしまうラバー交換ですが、この中にもちょっとしたポイントがあります。

まずは下の画像、どこにでもあるワイパーラバーですね。右の黒いモノはご存知ワイパーラバー、左の2本の金属の板は通常ラバーの左右の溝に入っているものを外した状態でバーテプラといいます。実はこのバーテプラがポイント!

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左の2本の金属板がバーテプラ。
見ての通りラバーと比べて若干曲がっているのが判ると思います。これは車種ごとのガラスの曲率に合わせて設定されているので、例えば元々付いていた曲がり方と逆に取付けてしまった場合、一部だけ掃けが悪いなんてことになってしまう場合があります。

交換時はまず同じ曲がり方で取り付けるのが基本。しかし、カー用品店などで取り扱っているものの中には、様々な車種に使用できるように曲がっていないものがあります。そんな時は新しいラバーからバーテプラを外し(ちょっともったいないですが・・)元々付いていたバーテプラを新しいラバーへ取り付ける方が良い場合が多いですね。こんな細い金属の板の組み方一つで意外と違うものなんです。

最近ラバー交換をしたけれど、掃けがイマイチ・・なんて方は確認していただけるといいかもしれませんね。

その2 純正ラバーは何が違う?

自分の店で取り扱っておきながら、こんな事を言うのは何ですが純正ラバーってちょっと値段が高いですよね? どうして? ディーラーだから? いやいや、そういう訳じゃ・・。

これにはちゃんと理由があるんですね。その1を見てピンと来た方もいらっしゃると思いますが、純正ラバーはそれぞれの車種に合わせて専用設計されている事が大きなポイント。どれ位専用設計かというと、ラバーの形状&バーテプラの曲率は運転席、助手席、リヤガラス用でほぼ全車種違います!ほぼ全車種というのは、ガラスの曲率が他の車種と同じ、もしくはとても近いという理由でラバーを共用している車種もありますが、割合的にはとても少ないです。

ついでにもう一つ。 下のラバー(新品)と指先の画像に注目!余り見栄えの良い指でない事には触れないで頂いて・・・。指先の黒っぽい汚れのようなモノは新品のラバーを触った後に付いてしまうカーボングラファイトの粉。簡単に言えば、鉛筆の芯を粉のしたものと同じです。

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この粉がワイパーのバタつきを抑えます。
なぜこんなものがコーティングされているのかというと、ガラス撥水加工に対応する為なんです。
ここ数年は撥水加工を施している車の割合がかなり増えてきており、今までのラバーを使用してしまうとバタつきを起こしてしまう可能性があったのですが、この処理をする事によって撥水加工のガラスでもバタつきを防ぐことができます。しかし、これは表面にコーティングしてあるだけなので、ラバーの寿命までは効果は続きません。もし撥水加工をされていてラバーの寿命近くまでバタつきを抑えたいという方は、撥水ガラス専用ラバーを使用される方が良いですね。
撥水ガラス専用ラバーは表面にコーティングしてあるのではなく、ゴム自体に練りこんで作ってあるものが多いので、効果は比較的長く続きます。しかし、車種専用に設計はされていないので、くれぐれもバーテプラの向きには注意してくださいね。

純正ラバーって意外と気を使って作られているでしょう? “純正”として販売するにはそれ相応の基準をクリアしなければいけない、これが価格が多少高い理由なんです。

その3 ガラス撥水加工とワイパーの微妙!?な関係

最後にもうひとつ、ガラス撥水加工の話が少し出たので、撥水加工とワイパーの微妙な話を。
撥水加工ってしっかり効いていると、ワイパーを使わなくても視界が確保できて気持ちいいものですよね。自分も撥水加工は好きなのでコマメにメンテナンスしています。こんな撥水加工ですが、ワイパーを動かすと「ダダダダッ」って感じでバタついた経験ありませんか? このバタつきにはワイパー自体の特性と深〜い訳があります。

元々、ワイパーというものはガラスの表面の水を拭き取って無くすものではなく、薄〜い水の膜に変えて視界の確保をしているもの。逆に撥水加工はガラス表面の水を弾くことで視界を確保することが目的なので、相反する要素がガラスとワイパーラバー間でせめぎあっている状態なんですね。
ラバーの素材のゴムとガラス自体の相性は本来滑らないもの、ガラス一面に水がある状態であれば均一に水の膜ができるので滑ってくれます。そこに撥水加工を施すとガラス面の水の状態が均一でなくなる為にラバーは「滑る、止まる」を繰り返してしまう。これが撥水加工時のバタつきの原因。このような微妙な関係で成り立っている撥水加工とラバーですので、対応ラバーに換える以外に特効薬はなかなか無いのが実状。
でも、ラバーを換えずに何とかしたい!という方は、もう一度撥水加工を施し、しばらくワイパーを使用してみて下さい。これは何かというと、撥水加工のされているガラスでワイパーを使用すると、徐々にラバー側に撥水の成分が付着して滑りを良くしていることがあります。加工してすぐはバタついたけど、最近しなくなった・・・なんていう場合はこの可能性が高いですね。しかしこの状態はいつまでも続くものではなく、ワイパー側に成分がたまると、ある時ボロッと取れてしまうんです。取れてしまえば綺麗なゴムの面になってしまうのでまたバタつく・・と。
ですので、こんな時はガラス側の撥水の成分を増やしてあげ、ラバー側に付く位動かしてもらうと解消する場合は意外と多いですよ。あくまでラバー、ブレードに異常が無いとの前提ですが・・・。

少し踏み込んだ内容でわかり難い部分もあったと思いますが、皆さんの個々に合ったモノ選びの参考にして頂き、より良いカーライフのお役に立てればと思っております。

何か疑問、質問等ございましたらお気軽にご来店下さい。スタッフ一同心よりお待ちしております。
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