サービスワンポイントアドバイス:クーラントについて

サービス・ワンポイントアドバイス
08年04月 更新号 クーラントについて エンジンの冷却効果だけを単純に考えた時に最適なのは水です。水は比熱が大きいので最適な冷却液ではありますが大きな欠点が2つあります。
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冬の厳しい寒さも過ぎ去り陽射しも暖かく過ごしやすい春がやってきましたが、車のエンジンにとってはこれから厳しい季節を迎えようとしております。非常に高温になるエンジンにとって冷却はとても大切です。熱し過ぎず冷め過ぎず、適温を保つ。人も動物も暑すぎず寒すぎずが動きやすいのと一緒です。

クーラント(冷却液)とは

エンジンの冷却効果だけを単純に考えた時に最適なのは水です。水は比熱が大きいので最適な冷却液ではありますが大きな欠点が2つあります。
  1. 凝固点が高い(0℃)ので冬は凍ってしまい、冷却水の循環不良と容積膨張によりエンジンやラジエーターを破壊してしまう。
  2. 金属を酸化させやすい。
金属の塊であるエンジンにはこのままではとても使用出来ませんが、水の冷却効果はとても魅力的です。そこで冷却水にエチレングリコールを主成分として防錆剤を添加したものがロングライフクーラントです。
  1. エチレングリコールにより沸点を高めて氷点を低くする。純正クーラントは濃度50%で凍結温度は−36℃です。
  2. 腐食防止用添加剤成分により金属表面に腐食防止膜を作り、表面を保護する。
 クーラント濃度は高い程凍結温度は下がりますが、逆にオーバーヒートを起こしやすくなってしまうのでメーカー出荷の50%濃度で使用しています。

クーラントも劣化します

スバルのクーラントは緑色をしていますが、一般的にクーラントの着色は誤飲防止の為でありますので色の違い、イコール性能の違いではないです。クーラントの劣化は見た目では判断しにくいものです。なぜなら色が変色しないから。エンジンオイルは車を走らせていけば色が変色してきますのでそろそろ交換時期かなーと判断しやすいです。
 クーラントの劣化の要因としましては、まず金属表面に腐食防止膜をつくります。その膜がクーラントの流れや圧力、エンジン冷却による熱により剥がされます。剥がされた膜を新たに形成するの繰り返しにより腐食防止膜を作る効果が減っていきます。この状態が続くと冷却系統に錆が発生して詰まりや錆の破片がホースの内側にささり、ピンホールが出来てクーラント漏れを起こしたりします。交換時期は08年2月の「エンジンオイルについて・・・」を参照して下さい。

ラジエーターキャップは圧力鍋???

クーラントを交換する為にはドレーン(抜く所)もあれば注入(キャップ)する所もあります。ところが、このキャップはただのフタではなくて冷却系統に圧力をかけられるようになっています。なぜか?圧力鍋はフタで圧力をかける事により水の沸点を上げて野菜が早く煮込め、カレーやシチューが早く出来る。のと同じ原理でクーラントの沸点を上げて沸騰しにくくしています。
まだまだ書き続けるとキリがなくなりそうです。簡単な内容ではございますがクーラントに少しは興味をお持ち頂けましたでしょうか?エンジンオイルはよく耳にされると思います。オイルのグレードや粘度指数はどの位がいいなどと、クーラントに比べると非常に脚光をあびる存在だと思います。いいエンジンオイルもクーラントの冷却効果がなければ油温が上昇しすぎていい働きは出来ません。
これからますます気温が上昇していきます。夏に向けてエンジンにいい働きをしてもらう為にも「クーラント」気にしてみて下さい。


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