カスタマイズ講座

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Session1 エアロパーツ編
ドレスアップ効果 空力性能の改善
愛車の個性を際だたせるというファッション性から、エアロパーツは最も効果的なアイテムです。スタイル全体から受ける印象を、ノーマルにはない迫力やエレガントなイメージに変えることができますから、オーナーの嗜好に合わせたカスタマイズができます。ただし印象の強いパーツですからオーナーが求める装着後のイメージを想定して、トータルなコーディネートをすることが大切です。予算的なこともありますが、大型のフロントスポイラーのみ装着した場合、外見上のバランスが良くないですし、重量バランスや横風を受けた時にも、わずかですが影響やデメリットがあります。 エアロパーツを装着すると常に空気抵抗が減るわけではありません。空気抵抗を減らすだけなら、昨今のクルマはむしろ何も装着しない方が空気抵抗が少なく設計されています。一般的にセダンより空気特性に不利といわれるワゴンですが新型レガシィツーリングワゴンなどは空気抵抗係数(Cd値)は0.30とセダンと比較しても同等の数値になっています。空力的な見地からのエアロパーツの役割とは何かというと、「ダウンフォースの獲得」や「整流」ということが主目的だと考えるのがよいでしょう。
エアロパーツ 役割イメージ

フロントグリルの役割
イメージ フロントグリルは、クルマの表情をがらりと変貌させることから、ファッション性アップの重要なカスタマイズパーツです。しかし、このパーツは機能的にも大変重要であることを忘れてはいけません。それは、ボディ表面に受けた空気を滑らかにボンネットフードへ流す空力的な役割とその開口部からエンジンルーム内へ効率的に外気を取り込み、高温のエンジンルームをクーリングする役割があります。この2つの機能的な役割は相反する要素がありますから、風洞実験等を用いた設計・開発が必要とされるくらい繊細なパーツといえます。
フロントグリルの役割
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フロントスポイラーは、フロントアンダースポイラーとかフロントバンパースポイラーとも呼ばれ、クルマの下回りへの空気流入を減少させます。空気の流入を防ぐことでCL値(揚力係数)を抑える効果を生みます。クルマの下回りにはオイルパンやデフや排気管などの空気抵抗の多いパーツがむき出しになっていますので、ここに空気を送り込まないことでCd値(空気抵抗係数)の軽減にもつながります。
リヤスポイラーの役割
イメージ イメージ
クルマの後ろ、ルーフの後端やトランク部分、またトランク下に取り付けられるスポイラー。リヤスポイラー(あるいはリヤウイング)の効果には整流とダウンフォースの2つがあり、見た目は似ていても狙いは相当に異なります。

●整流タイプ
空気の流れがボディ後半で乱れると喰車の後方に渦巻き状の後流が発生します。この後流はCd値に悪影響を及ぼすと共に、場合によってはCYM(ヨーイングモーメント係数)にも影響を及ぼし、クルマの走行抵抗と安定性能を損ねます。そこでリアスポイラーによって新たな空気を後流に送りこみ、渦巻き流の発生を押さえることによってCd値の向上と走行時の安定を得るわけです。

●ダウンフォースタイプ
ダウンフォースとは車を下に押し付ける(マイナスCL値)効果を狙うものです。一般的に整流タイプよりも大型で飛行機の翼を裏返したような形状が特徴です。飛行機が浮き上がる原理の逆の力を積極的に発生させて、車体を地面に押し付けることを目的とします。これによって高速時の直進安定性やコーナリングの安定を図ることができます。ただし、このタイプはこの力が走行時の抵抗を生みだすことにもなりますから、パワーの小さいクルマの場合は、高速時のパワー、燃費へのマイナス面が大きくなります。
サイドスポイラーの役割
車体の左右の下部に付けるサイドスポイラーは、車体の側面の空気の流れを整流するとともに、サイドからボディ下に回り込もうとする空気の流れを遮断します。その一方で、前面下部から入った空気をできるだけ早くサイドから逃がすことや前輪の周囲で発生する空気の乱れを整流して、スムーズにボディの後ろに流れるようにもしています。
豆知識 空力について知っておきたいこと
イメージ ●空気抵抗とCd値やCL値について
空気抵抗とは走行中、空気によって受ける抵抗のことです。空気抵抗が小さいほど加速も燃費もよくなります。空気抵抗は空気抗力係数(Cd値)×前面投影面積(S)で求めます。したがって大きなクルマは通常、Cd値が小さくても空気抵抗は大きくなります。また、空気抵抗は速度の2乗に比例しますから、速度が2倍になれば4倍の空気抵抗がクルマのボディに加わります。

●トータルなエアロダイナミクス
空力性能については、一般にCd値(抗力係数)が大きく取り上げられます。しかし実際は、CL(揚力係数)CYM(ヨーイングモーメント係数)も含めたトータルで見るべきです。つまり、空力性能の優れたクルマとは、空気力学のあらゆる要素を総合的に追求し、走行抵抗が少なく、高速安定性にすぐれ、風切り音が少ないなど、運転する上で阻害要因の少ないトータルバランスのすぐれたクルマをいいます。
また、風は必ずしも前から受けるものだとは限りません。クルマがいろいろな角度から風を受けたときに、その中心軸まわりに回転させようと働く力(直進性を妨げようとする力)がヨーイングモーメントです。したがって、CYM値が小さいと横風にも強くなります。
point
●ツーリングワゴン・スポーツワゴン
新型レガシィのCd値は最新のセダンなみですから、ワゴンボディは空力が悪いというのは昔の話。空力的にもパワー的にも充分な性能をもっていますから、エアロパーツの選択も性能を損なわないものの中からファッションの嗜好性にあわせて、トータルにコーディネートすることが大切です。

●スポーツセダン
基本的に空力特性に優れたセダンですから、求めるドライビングスタイルにあわせて空力特性を優先するか、セダンならではのエレガントさを際だたせるかを明確にすることが大切です。

●コンパクトカー
パワーもそれほど大きくないコンパクトカーの場合、整流を主眼をしたアイテムをチョイスすることがポイントです。重量的にもあまり重くならないようにすれば、燃費にも悪影響がでません。

●SUV
ロードクリアランスに余裕をもたせた基本的な性格上ボディ下部側に、ある程度大型のエアロパーツを装着することで、全体を力強いフォルムに変身させることができます。

●ミニバン
基本的に前面投影面積が大きく車体重量も大きくなるミニバンですから、空気抵抗を軽減する方向で考えることがポイントになります。空気抵抗を減らし、整流させるパーツを中心に装着を検討することが大切です。
注意事項 取付けパーツはボディのすべての方向から見てその内側、あるいは規定数値の範囲内にする。
イメージ 取付けパーツは、車体全長からはみ出し「最先端」または「再後端」にならないこと。ただしバンパー下端より下方にあっては例外基準がありますが、その場合、全長+30mm以内が望ましく全幅は車体の「再外部」にならないことに注意して下さい。
イメージ リヤウイングの装着については、ウイングの側端がボディの最外側から165mm以上内側にあるか、あるいは165mm以上内側にない場合でもそのはみ出した部分が衝撃を緩衝できる構造になっていれば適合パーツと認められます。

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