ホイールの基礎知識

今回はホイールについてお話しさせていただきます。

冬に備えてスタッドレスタイヤとホイールのセットを買ったのに、付けてみたら
出っ張った!?
こんな話、時々有るんです・・・。

という訳で、ホイール表記の意味と実際の表記例を紹介します。

ホイールサイズ表記例


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①リム径・・・ホイールの直径をインチで表記しています。17インチで約43㎝です。
②リム幅・・・ホイールの幅(奥行き)をインチで表記しています、0.5(1/2)刻みで設定。7.5(71/2)の場合は約19㎝です。
③ボルト穴数・・・取付ボルトの穴数で4穴、5穴、6穴が代表的な数です。
④P.C.D(Pitch Circle Diameter)・・・ボルト穴の中心を結んだ円の直径をミリメートルで表記したもの。国産車では100mm、114.3mmが主流です。
⑤インセット(※以前はオフセット表記)
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リム幅の中心線を基準に、取付面が外側なのか、内側なのかをミリメートルで表記。

簡単に言えば、取付けた時に出っ張るのか?引っ込むのか?という事の基準です。

ゼロセットに比べて奥へ引っ込む・・・インセット
ゼロセットに比べて手前へ出っ張る・・・アウトセット

例の場合、インセット55mmという表記なので、取付面が中心よりも55mm外側に出ているという事になります。
ですから、車体に取付けた場合はホイール全体は55mm分奥へ引っ込む事になります。

※オフセット表記
プラスオフセット(+〜mm表記)=インセット
マイナスオフセット(-〜mm表記)=アウトセット
ゼロオフセット=ゼロセット


実際の表記例

では、実際のホイールはどこに表記されているのか?その一例を紹介します。
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ホイール裏面の、赤丸部分を拡大したのが、右図です。

このホイールの場合は青丸部分にリム径とリム幅、インセットの表記があります。
また、kgで表記されているものは一本あたりで耐えられる重量です。

これはあくまで一例ですが、スポークの裏リム部分、またはステッカーで貼ってあるもの等、形態は様々ですが、ほとんどのホイールは表記されています。

ただ、中にはバラバラに表記されていてわかり難いものもありますが・・・


ホイール交換時のポイント

ホイール交換時はこのような規格が全て同じものを選べれば、何も問題は有りません。しかし、全てが同じホイールを見つけるのが困難な場合も多々あります。そんなケースのポイントを紹介します。


ケース①・・・インセットが違う

17×7 1/2 J 5-100 55 規格のホイールを
17×7 1/2 J 5-100 48 へ替える

この場合インセット55㎜→48㎜となるので、7㎜インセットが減ります。この減った分ホイールが外側に出てくるという事になります。
逆に増える場合は、その分奥に引っ込む事になります。



ケース②・・・リム幅が違う

17×7 1/2 J 5-100 55 規格のホイールを
17×8 J 5-100 55 へ替える

この場合、リム幅が0.5インチ(12.7㎜)幅広くなるので、車に取付けた場合12.7㎜の半分、6.35㎜づつ手前と奥に広がる事になります。

この2点はホイール選びでちょっと戸惑うポイント。実際にはインセットとリム幅の両方が変わってしまうケースが多いので、じっくり計算して選ぶ事が必要です。

ちょっとややこしい部分もありますが、少しでも参考にして頂けると幸いです。
車ごとに変更できる範囲も違っていますので、遠慮なくスタッフまでご相談下さい。